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ウスザワユージアム::ブルーナといた夏 その22
2014-11-01 06:24:10
ブルーナといた夏 その22
3.11のあの時、神楽坂の店では「酒器展」の真っただ中。
外出の予定の夫も 来客のため、出かけるのが少し遅くなっていた。

地震の多い東京でも あの揺れは並外れていた。
わたしは これが、関東大震災かと。
往年の名女優「入江孝子」が晩年住んでいた、築45年の一軒家を
和食器店として開放したわが家は 硝子窓も 壁もきしんで悲鳴をあげて
いた。
壁にかけた吊戸棚はバタンバタンとアンティークのペンダントライトは
グラングランと今しも天井にぶつかりそうで、家が倒壊するかもしれないと
頭をよぎったとき、
「あ~~~」と夫が悲痛な叫びをあげた。
「どうしたの?」いったい何事が起こったかと、震える声で尋ねるわたし。
「爪が~爪が折れた~」
「...........」
「今、爪ですか?」

数日後にギターライブの予定のあった夫は、
「だって、すぐ 伸びないんだよ~」
「家が、壊れるかもしれない時に、爪?」
「だって、爪がないと ギターひけないよ~」

これを書いている今、このエピソードは笑い話のひとつである。
しかし、臼澤の故郷「岩手県 上閉伊郡 大槌町」は 津波により
壊滅的な被害をうけた。
その傷跡は、3年たっても 癒えていない。

***********

ディナータイムの仕事を終えて、帰宅したとき
玄関まで迎えに出てくれた夫は
「今日も大変だったんだよ」
「どうしたの?」
「言わない!」
「言わないって、『大変だった』んでしょ?」
「裕美が笑うから言わない!」
「笑うかもしれないけど、なにがあったの?」
「.......あいつ等の ウンチが爪に入った。
俺、だから 嫌なんだよ~~」

この人といると 退屈しない。

        つづく・・・・・
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